2013年01月08日

両性元素の単体・酸化物・水酸化物について

さて今回もセンター試験の化学ですぐに使える知識の紹介です。

正誤問題でよく引っかけ問題として狙われる両性元素のことについて…。

アルミニウムAl, 亜鉛Zn, スズSn, 鉛Pb は両性元素といわれ、
これらの金属の単体は酸にも塩基にも反応して塩になり溶解します。
また、これらの元素の酸化物を両性酸化物、水酸化物を両性水酸化物といい、
それらはやはり酸にも塩基にも反応して塩になって溶解します。

何だ、両性元素の単体とその酸化物・水酸化物はどれもこれも
酸とでも塩基とでも反応して溶解するんだ…、とだけ覚えていては不十分。

ポイントはその溶解の時、気体の発生があるかないか、
また Al の場合は反応しない酸もある。ということです。
よって、それらを考慮して以下のように覚えてしまいましょう。

『両性元素の単体が酸や塩基に反応して溶解する場合は気体の水素が発生し、
両性酸化物や両性水酸化物の場合は溶解はするが気体は発生しない。
また、Al は濃硝酸や濃硫酸には不動態となるので溶解せず、
塩酸や希硫酸等でないと溶解しない。』

センター試験の正誤問題では上記のように覚えておくと
引っかけ問題に対応しやすいと思います。
2次試験の化学が待っている生徒は
それぞれの反応式まで書けるようになっておくべきですけどね。

さあ、ラストスパートです。
この時期からはもう時間がかかる難問をじっくり解くなんてことはせずに、
理解できている暗記レベルの問題を数多く反復して、
実力のキープに時間を使ってください。
手洗い、うがいは忘れずに!



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Posted by ミーケン。 at 23:41│Comments(0)受験
 
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