2012年07月04日

潮解性と風解性のリンク

 水酸化ナトリウムの固体には空気中の水蒸気を吸収して水溶液となってしまう性質がある。
これを「潮解性」という。
 また、炭酸ナトリウム十水和物の結晶には湿度が低い時に結晶水の一部を空気中へと
放出し、さらさらした粉末状の個体となっていく性質がある。
これを「風解性」という。
 さらに、二酸化炭素は酸性酸化物で、塩基と反応し塩を生成する。

 上記の3つの現象は多くの受験生が知っているべきことですが、この3つの現象を
一つのエピソードにまとめた問題と出会ったことがありますか?
いつだったか、ある大学の入試問題に出題されていたことを思い出したので紹介します。

問)以下の文章を説明しなさい。
  水酸化ナトリウムの固体をシャーレ上にのせたままにしておいたところ、
  ドロドロとした液体状に変化した。そのまま十分な時間放置し続けると
  シャーレ上には液体ではなく、白色結晶が生成した。さらに放置していると
  あるときさらさらした粉末状に変化した。

 答えは先に書いた3つの現象の組み合わせ。
まずは水酸化ナトリウムの潮解、次に空気中の二酸化炭素と中和反応し、
炭酸ナトリウムが生成することで、十水和物として結晶化。
最後はその結晶の風解。

この問題はバラバラになりがちな知識をつなげる良問だと思います。



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Posted by ミーケン。 at 23:14│Comments(0)受験
 
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