2018年05月13日

一人暮らしを始めた頃 ~六畳一間の万能棒~

沖縄は梅雨の晴れ間です。日焼け対策をするほどに日差しが強く、
初夏を感じさせる陽気が続いています。
初めての一人暮らしをスタートさせた皆さんは
少し落ち着きはじめた頃でしょうか。

ということで今回は、私が一人暮らしを始めた頃を思い出話です。

私は一浪して大学に合格しました。
その頃、車も免許も持っていなかった私は、なるべく大学に近くて
家賃の安いアパートを探して一人暮らしを始めました。
かなり古い建物で六畳一間でしたが、
念願の一人暮らしが始まる嬉しさで、部屋中が輝いて見えたものです。

さて、その部屋にはクーラーがなく、夏場の生活は大変なものでした。
コンクリートに日中照りつける日差しの熱が蓄積され、
風通しも悪かったので、外の木陰の方がまだ涼しいといった具合でしたし、
逆に冬は底冷えが続き、沖縄なのに寒さが厳しく感じられました。

対策として夏場は、朝・昼・晩と水浴びして涼を得て、
冬場はソファーベッドの下の床に古新聞紙を重ねて敷いて底冷えを防ぎました。
しかし、住めば都とはよく言ったもの。
そのわずらわしさも、当時の私は、どこか嬉しくて、楽しんでいた感じがします。

その部屋での思い出の中で、よく覚えているのが自作の「万能棒」です。

万能棒とは百均で買ってきた1mほどの白くて細い棒
(暖簾棒という商品名だったと思います。)を自分で加工して作ったものです。
加工といっても先端にカッターで切れ込みを入れて
輪ゴムを縦に横にと巻きつけただけですが…。

その万能棒を使ってできたことは以下の5つ。

①テレビの電源スイッチを入り切りすること
②テレビのチャンネルを変えること
③テレビのボリュームを上げ下げすること
④部屋の電気を点けること、消すこと
⑤カーテンを開け閉めすること

・・・結構すごいでしょ?種明かしはこうです。

入室当初、六畳のスペースに、ソファーベット、
学習机、冷蔵庫、食事用テーブルを置いたため
使えるスペースがずいぶん狭くなっていました。
しばらく生活して、さらにテレビが欲しくなった私は
ホームセンターに小型のものを買いに行きました。
バイト代を叩いてなるべく安い物を購入したので
手に入れたテレビには、リモコンもなく、
本体についている押しボタンで電源やチャンネルを操作し、
回転式のつまみを回してボリュームを調整するタイプ。
(当時は、まだまだそういったやつもあったんですよ。)

リモコンが無いといっても、
狭い部屋なので座ったままちょっと手を伸ばせばOK、
安いに越したことはない・・・と考えていた私は、
小さなテレビを手に、勇んで部屋に戻りました。
しかし、いざ配置してみると、ソファーベットに座ったままでは
ぎりぎり手が届きません!
テレビの操作の度に腰を浮かせてテーブル越しに
手を伸ばさないといけない状態になりました。
…ストレスがたまります。

何とかならないかと考え、編み出したのが、先述の万能棒!
これを使うとテレビのボタンも座ったままで届きますし、
先端のゴムの部分でボリュームを調整もできました!
(結構コツがいりましたが。)
調子に乗った私は天井の電気のひもに単語帳のリングを括り付け
そのリングに万能棒を通して電気を点けたり消したりする技も習得。
カーテンの開け閉めなんてちょっとひっかければ朝飯前ってもんです。
当時遊びに来た友達の全員に感心された(笑われた)ものです。

…いやあ、懐かしい。
一人暮らしを始めた皆さん、
自分だけの空間を心ゆくまで楽しんでくださいね。
それでは今回はこの辺で。

一人暮らしを始めた頃  ~六畳一間の万能棒~


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Posted by ミーケン。 at 20:04│Comments(0)体験談
 
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