2014年08月31日

慶良間諸島でのキャンプ

夏もそろそろ終わりに近づきました。
受験生の皆さん夏バテなどしていませんか。
体調管理に気をつけて、これまでの頑張りを9月へとつなげてくださいね。

今回は私が学生だった頃、一人で慶良間諸島で
キャンプをした経験を書きたいと思います。

島へはフェリーで渡って車でキャンプを張れる浜辺まで移動。
到着した砂浜は小さな湾のようになっていて私以外には人間は見当たりません。
青い空と白い雲、青い海と白い砂…、大自然です!もう最高!!

すぐにでも釣りをしたかったのですがはやる気持ちを抑えてまずはテント設営。
砂浜に残る波の跡を見ながら満潮になっても十分に余裕があり、
日中日陰になる場所にテントを設置。
車は砂浜近くまでは入れなかったので遠くに止めて、
荷物だけをテント近くへ運びます。
荷物は、七厘(しちりん)、飯盒(はんごう)、包丁、まな板、といった料理器具と
水、米、調味料、釣れなかった時のためのふりかけ、
クーラーボックスで冷えているビールです。

休む場所を確保したら、ついに釣りの開始です!
大潮の日を選んでいたので日中はかなり潮が引いていて
リーフの先近くまで歩いていけました。
そこまでいくと魚もスレていないので、
釣れる確率も高く、頑張って歩いていく価値があります。
たしか、ミノ-、スプーン、ジグ、それぞれのルアーで1匹ずつ、
合計3匹釣りあげました。
その種類は、イシミーバイ(ハタの仲間)、ヤマトビー(フエフキダイの仲間)、
ガーラ(ヒラアジの仲間)でした。
一番大きいガーラでも30センチくらいでしたが、
一人分の晩御飯のおかずには十分です。
そのほか、リーフ周辺にはトコブシもいて、
2個ほど剥がし取ってテントへ引き上げました。

夕焼けになる前に晩御飯の準備を整えます。

炭火に飯盒をのせてご飯を炊いている間に、魚をさばきます。ガーラはお刺身、
イシミーバイとヤマトビーは炭火で焼くことに決定。
トコブシは十字に身を割いて内臓を押し出して海水ですすぎ、
その身の切れ目にお醤油を注ぎ、殻をお皿にして炭火焼。

準備ができた頃には夕日が沈んで間もない時間帯。
辺りは赤紫色に染まり、すごく贅沢な景色を一人占めです。
刺身を一口、ご飯をほおばります。「うめぇ~!」
トコブシをがぶり、ビールを一口。「うめ~!最高~!!」
誰もいないので独り言もけっこう大きな声になりす。あはは。
思い出したら今でも口の中によだれがでてきてしまいますね。

大自然の中で贅沢な夕食時間を満喫した後は、
昼の疲れもあってテントの中で爆睡です。
翌日に修羅場が待っているとは知らずに…。

翌朝、目を覚ましてテントから出ると、空は雲ひとつない快晴。
早朝で、まだ日は高くなく若干薄暗さも残っていて涼しいと感じる気温でした。

浜辺に出てぼーっと景色を眺めているとたくさんの生き物に出会えました。

砂浜に小さな足跡を残しながらひたすら歩きまわっているヤドカリ達。
浜辺近くを泳ぎながら時々頭やヒレを水面から出しているウミガメ。
浅瀬にはまってしまって波に転がされている小さいエイもいました。
(この子は私が助けようと近づくと、必死にもがいて沖へ出て行きました。)

また、波打ち際の岩の上では大自然の命のやり取りが行われていました。

岩の上に4~5匹のカニを狙って、
寄せる波に乗って岩の上に這い上がってくるウツボがいます。
何度も何度も波とともに岩に這い上がってくるのですが、
その度にカニ達は一斉に海に飛び込みます。
ウツボがカニを追いかけて、また岩から海へ入ると、
カニ達は岩壁を登って、また海から岩の上に這い上がってきます。
すごい光景だなぁと思い、しばらく見入っていましたが、
何十回と繰り返される変化のないやり取りに、
こちらが飽きてしまって決着は確認せずに釣りに行きました。あはは。

早朝の釣りは、思った通り大きめのやつが釣れました。
30cm近くのヤマトビー(この魚にしては大きい方なんですよ。)、
40cmオーバーのカマス、と連続のヒット!
もっと釣りたかったのですが食べきれないので断念。
どちらもあまり刺身には向かないので炭火で焼いて食べました。
もちろんとっても美味しかったです。
お米も炊いたので朝食だけでは食べきれずにお昼ご飯にと
焼き魚もご飯も残しておきました。

さて問題の修羅場はそのお昼時。
私のプライベートビーチ(?)に多数の侵入者が現れたのです。

私が七厘の前で朝の残りの焼き魚とご飯をほおばっている時、
どこからともなく2台のボートが私の目の前の海にやってきました。
ボートには5~6人ずつの人が乗っていて、
皆ダイビングスーツをつけていて、カップルで和気あいあいと本当に楽しそう。
遠くから客観的に眺める分には微笑ましい光景だと言えるでしょう。

しかしあの時は、お互いの視線がはっきりわかるくらいの距離です。
目の前に急に現れた彼・彼女達の視線は、明らかに私に向けられています。
頭ボサボサの無精ヒゲ、七厘の前に座り込んでいる私・・・。
両手で焼き魚の頭としっぽをつかみムシャムシャとほおばっている自分が
どんな風に思われているかが気になり、心が乱されそうになりました。

しかし、先にいたのは私だ。自分から目をそらしたら負けを認めることになる!
・・・などといった意味のわからない気持ちがこみ上げてきて、
私は微動だにせず、黙々と、食べ終わるまで
彼・彼女らから視線をそらしませんでした。・・・馬鹿ですね。完全に。

ダイビングの準備が整って敵が全員海の中に飛び込んでいくまで
その船の様子から一度も目をそらさずに食べ続けた後、
試合に勝って勝負に負けた気持ちをかき消しながら
私はいそいそと七厘を片付け、浜辺の端っこまで移動して釣りを始めました。
確かイシミーバイが4~5匹釣れたと思います。
微妙に傷ついた心もすぐに回復しました。大自然って素晴らしい!

・・・現在は二人の子供の相手や予備校の仕事を考えると
一人で長時間離島にキャンプなんてしばらくは無理。
いつかまたできるといいな。




同じカテゴリー(体験談)の記事
ルアー釣りの考察
ルアー釣りの考察(2016-05-29 08:29)


Posted by ミーケン。 at 10:17│Comments(0)体験談
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。