2012年11月29日

演習問題を繰り返しても点数が伸びない・・・。

この時期、受験生はセンター試験が近づいてくるので
どうしても焦ってしまいがちです。
ひたすら過去問を解きまくって問題慣れし、
多くの問題を解いたという事実で落ち着こうとしてしまいます。

しかし、その方法がピタッとはまる生徒と、
いくら問題演習を繰り返してもなかなか
点数がアップしてこない生徒とがいます。

前者はこれまでの学習時にノートをまとめた段階で
ある程度の暗記と理解がつながっていたタイプ。

そういう生徒は演習問題でミスをした部分の解説を読むと、
なぜ演習時に正解出来なかったが良く見えているのです。
つまり、どの部分の暗記・理解が自分には欠けているかに気がつくため、
それを得ようと自己採点後に自然と反復して復習する。
言い換えれば、ミスをするとその部分の修正(ノートの復習・暗記物の反復)
をした上で次の演習問題に臨む姿勢ができているのです。
そのため、次の演習時には一つ成長した自分になっており、
類題に対してしっかりと対応できるため、
演習を繰り返すごとに点数が伸びて安定してくる…。

しかし演習を何度も繰り返しても点数が安定せず、
なかなか伸びてこない生徒はこれまでノートにまとめた理解と暗記を
つなげる反復作業が不足しているので、
ミスをしてもその問題の答えのみを追いかけ、
問題のパターンと答えのみを覚えてしまいがち。

それではまったく同じ問題にしか対応できず、
少し切り口が変化した類題に対しては、またミスが出てしまいます。
そういう生徒は今後、何でその問題に対して正解出来なかったのか、
その原因の方を修正する意識を持ちましょう。

最終的に理解と暗記のどちらから逃げても高得点には届きません。
それを得る方法が今までまとめ上げたノートの反復です。

反復の仕方や回数は人それぞれですが、
私はいつも復習した部分のノートを白紙で一行一行押さえておいて
その部分に書かれている事が声に出せるかどうかを
復習により暗記が出来ているかどうかの目安にするとよいと
アドバイスしています。
また、復習・反復の回数も他人と比べることなく、
忘れる前に復習することを薦めています。
例えば週1回の復習時にノートに書き込んだことを
忘れているなと思ったら、週2回に復習を増やす。
それでもダメなら3~4回、毎日、という風に。

演習を繰り返す時期になったからこそ、
暗記部分を丁寧に反復してください。

私も予備校でノートを作成していく授業を展開しています。
そのノートの暗記が出来ているかどうかのチェックテストを
色々な切り口から数種類作成し、それを反復してもらうことで
暗記を手助けしています。
そういった基礎力の定着を目的とした教材は
なかなか出版されていないので、生徒達には好評で、
ノートの暗記のためにこのチェックテストを反復した生徒達は
高得点で点数が安定してきたと報告してくれます。
この仕事をやっていてうれしいと思える瞬間です。

私の授業や作成しているDVD教材に興味のある方は
こちらまで。http://maruki-tunagaru.com/index.html





同じカテゴリー(化学の勉強方法)の記事
化学が苦手な人へ
化学が苦手な人へ(2014-02-12 09:38)


Posted by ミーケン。 at 00:11│Comments(0)化学の勉強方法
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。